実印を作るときにサイズ選びで迷う方は多いかと思います。
実印として登録できるハンコのサイズは、各市区町村の「印鑑条例」によって決められています。
何の知識も持たずハンコを購入してしまうと「印鑑登録に使えなかった」なんてトラブルにもなりかねません。
今回は実印として印鑑登録できるハンコの大きさと一般的なサイズの選び方について紹介したいと思います。
実印のサイズは各市区町村によって決められている
実印として登録できるハンコのサイズは各市区町村の「印鑑条例」によって決められています。
多くの自治体では印影の大きさが8~25mmの正方形に収まるものと定められています。
範囲内のモノは問題ありませんが、範囲外のモノは実印として登録することができません。
また、ごくまれに若干サイズが異なる自治体も存在します。
例えば神戸市の「印鑑条例」を見てみると、以下のモノは実印として認められていません。
印影の大きさが1辺の長さ25ミリメートルの正方形に収まらないもの又は1辺の長さ6ミリメートルの正方形に収まるもの
神戸市印鑑条例
神戸市では6~25mmと若干範囲が広いのが分かるかと思います。
このように各市区町村によっては、実印として印鑑登録できるサイズが異なる場合があります。
実印を購入する前に必ず役所のホームページなど印鑑登録できるサイズを調べて下さい。
一般的な実印のサイズは?
実印として一般的に向いているサイズは13.5mm、15.0mm、16.5mm、18.0mmです。
印鑑のサイズは1.5mm間隔で作られおり、ハンコ屋では13.5~18.0mmが「実印におすすめ」として販売されています。
見栄えの良さ、フルネームを彫ることを考慮して比較的大きめのサイズが好まれています。
実印は不動産の売買、譲渡や遺産相続などの重要な場面で使われますが、サイズが大きいことで信用度も高まるという見方もあるようです。
ただし、必ずしも上記サイズを選ばなくてはならないわけではありません。
実印には各市区町村が定める大きさはあるものの、「男性は○○mm、女性は○○mmでなければならない」という明確な規定はありません。
サイトによって紹介されている実印のサイズが異なるのはこうした理由があるからです。
【実印】男性におすすめなサイズは?
男性の一般的な実印サイズは「15.0mm」「16.5mm」「18.0mm」になります。
男性は標準サイズの16.5mmを選択する方が多いです。
もちろん15.0mmや18.0mmで作成する方もいますので、好みに合わせて選ぶのも良いかと思います。
わたしはハンコ屋で実印を購入しましたが16.5mmを進められました。
店員曰(いわ)く
「40代、50代とこれからずっと使い続けていくモノと考えたら、見栄えが良い大きめのサイズを購入する方がいいですよ。」
とのことでした。
控えめすぎず、かつ主張しすぎないということで間を取って16.5mmを選択しました。
10円玉と比較すると小さいですが、印鑑として考えるとそれなりに大きいです。
もしサイズ選びで迷ったら標準サイズの16.5mmを選択するのが無難だと思います。
【男性】15.0mmは小さい?18.0mmは大きい?
実印として登録できるサイズは一般的に8~25mmなので、一概には小さい、大きいとは言えません。
範囲内であればサイズはさほど重要ではありませんので、これは個人の好みによるところが大きいかと思います。
15.0mmは女性の標準サイズですが、使い勝手が良さそうな小さいサイズが好みなら選択肢としてはアリかと思います。
また18.0mmは事業主が使う代表者印(法人印)の標準サイズですが、堂々した印象を与えたいなら選択するのも良いでしょう。
ただし銀行印をお持ちの場合、それよりも大きいサイズで作った方が区別がつきやすいです。
また、実印はサイズが大きくなるにつれて値段も高くなっていきますので、予算と相談しながら選ぶのも良いでしょう。
【実印】女性におすすめなサイズは?
女性の一般的な実印サイズは「15.0mm」前後で、「15.0mm」もしくは「13.5mm」が人気です。
フルネームで名前を彫る場合は標準サイズの「15.0mm」もしくはそれ以上、名前のみ彫る場合は小さめサイズの「13.5mm」がベストな選択と言えます。
印鑑の文化からか女性は男性よりも一回り小さいサイズが一般的ですが、女性の管理者や事業主の方でも「16.5mm」や「18.0mm」を選択する人も中にはいます。
用途に合わせてサイズを選ぶのも良いでしょう。
【女性】名前のみなら13.5mmもあり
未婚女性の場合、結婚により姓が変わる可能性があります。
そういった方はあえて小さめの13.5mmで作り、名前のみ彫るという方法もあります。
というのも実印はフルネームでなくても、「名前のみ」でも登録することができます。
「名前のみ」彫られた実印なら、結婚により姓が変わってもそのまま使い続けることができます。
後々の事を考えたら、こういった選択肢もあります。
実印はサイズによって値段が異なる
実印はサイズが大きくなるにつれて値段も高くなっていきます。
「本柘(ほんつげ)」や「黒水牛」などのポピュラーな素材だと、1.5mm大きくなるにつれてだいたい1,000円ほど高くなっていきます。
13.5mmと18.0mmを比較するとサイズが違うだけで3,000円ほどの価格差があります。
また、希少価値の高い素材「象牙」や「チタン」となると倍以上になることも。
実印の値段が高くなるのはサイズだけではなく、素材も大きく影響するということです。
実印の値段や相場に関する記事はこちら意外と高い!?実印の値段・相場についてを参考にしてみて下さい。
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今回のおさらい
実印の大きさは決まっている!?
- サイズは各市区町村によって定められている。
- 一般的なサイズは13.5~18.0mm
- 男性は16.5mm、女性は15.0mmが多い
- サイズが大きくなるにつれて値段も高くなる
実印を初めて作る方はこちら初めての実印作成!完成までに押さえておきたい4つのポイントを参考にしてみて下さい。
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